安倍なつみが舞台から去っても、止まないコール。
その日会場には超満員の12000人。そして会場の外にはチケットが無くて入場できなかった人達が5000人いたと言われている。
お客を早く退場させるためか、場内の音楽がモーニング娘。のシングル『GO Girl 〜恋のヴィクトリー〜』のインストメタルへ切り替わる。
一瞬ひるむ会場のファンだが、なんと曲に合わせてコールが始まった。しかもBメロのPPPHは全てなっちコールという徹底ぶり。
そんなファンの声援を聞きながら私達は会場を後にした。
駅まで向う途中でも、時折発生する「なっちコール」。
卒業コンサートのテンションを保ちながら、一緒になってコールを送った。
駅に到着し、新横浜から名古屋へ向う最終列車に乗り、だんだん横浜を離れていくと、自然に友人との会話が途切れ、先程までの感動のコンサートが幻のように感じられてきた。
気が付くと、名古屋駅に到着していた。
私達は名古屋駅のプラットホームで岐阜に向う電車を待っていた。
深夜と言う事もあり、いつものような駅の賑やかな光景は見られず、ホームの人影もまばらで、そんな光景も私を現実の世界に引き戻す要因になっていた。
しばらくすると岐阜行きの電車が到着し、私達は乗り込んだ。
乗車する人があまり居なかったせいか、すんなり座席に座る事が出来、電車は私達を乗せ、地元岐阜駅へ向った。
車内は携帯でメールを打つ人や、読書する人、外の景色を眺めている人、人それぞれいろんな事をしていた。
私も疲れからか、襲ってくる睡魔と闘いながら窓の外の景色を眺めていた。そんな時、沈黙を破ったのが、友人が一言だった。
「あっ...雪が降っとる...。」
その言葉に導かれるように私が外の景色を良く見ると、白い雪がたしかに降っていた。
そして、その瞬間、私の目の前にコンサートの光景が映し出された。
雪景色の中を、一人の女性が歌を唄っている光景が...。
その日、横浜に雪が舞った....。
今日の出来事は、幻ではなく真実。
ステージのアーティスト、会場のファン、そして安倍なつみの心に宝物として残るのも真実である。
END
続きは明日。エピローグにて。
ご購読ありがとうございました。
でもあとちょっとだけ続きます。
その日会場には超満員の12000人。そして会場の外にはチケットが無くて入場できなかった人達が5000人いたと言われている。
お客を早く退場させるためか、場内の音楽がモーニング娘。のシングル『GO Girl 〜恋のヴィクトリー〜』のインストメタルへ切り替わる。
一瞬ひるむ会場のファンだが、なんと曲に合わせてコールが始まった。しかもBメロのPPPHは全てなっちコールという徹底ぶり。
そんなファンの声援を聞きながら私達は会場を後にした。
駅まで向う途中でも、時折発生する「なっちコール」。
卒業コンサートのテンションを保ちながら、一緒になってコールを送った。
駅に到着し、新横浜から名古屋へ向う最終列車に乗り、だんだん横浜を離れていくと、自然に友人との会話が途切れ、先程までの感動のコンサートが幻のように感じられてきた。
気が付くと、名古屋駅に到着していた。
私達は名古屋駅のプラットホームで岐阜に向う電車を待っていた。
深夜と言う事もあり、いつものような駅の賑やかな光景は見られず、ホームの人影もまばらで、そんな光景も私を現実の世界に引き戻す要因になっていた。
しばらくすると岐阜行きの電車が到着し、私達は乗り込んだ。
乗車する人があまり居なかったせいか、すんなり座席に座る事が出来、電車は私達を乗せ、地元岐阜駅へ向った。
車内は携帯でメールを打つ人や、読書する人、外の景色を眺めている人、人それぞれいろんな事をしていた。
私も疲れからか、襲ってくる睡魔と闘いながら窓の外の景色を眺めていた。そんな時、沈黙を破ったのが、友人が一言だった。
「あっ...雪が降っとる...。」
その言葉に導かれるように私が外の景色を良く見ると、白い雪がたしかに降っていた。
そして、その瞬間、私の目の前にコンサートの光景が映し出された。
雪景色の中を、一人の女性が歌を唄っている光景が...。
その日、横浜に雪が舞った....。
今日の出来事は、幻ではなく真実。
ステージのアーティスト、会場のファン、そして安倍なつみの心に宝物として残るのも真実である。
END
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