そしてモーニング娘。リーダー飯田圭織が、最後にメッセージを贈る。
「なっち卒業おめでとう,,,。」飯田は泣くのをこらえながら言った。その言葉に対して同様に涙目であるが、明るく答える安倍。
「ありがとう、かおり。」
安倍と飯田はモーニング娘。結成当時からのオリジナルメンバー。
そんなメンバーだからこそ言えるメッセージが続く。
「なっちとはさ、ホントにオーディションからの付き合いで...なっちを初めて見たとき、『可愛い子だな..この子絶対オーディション受かるんだろうな。』と思ってた...。初めて一緒に飛行機に乗ったり、一緒に東京タワー登って、最初の頃一緒に暮らしていたから、スーパーの安売り行って家計を節約したりしたよね。」
飯田は、当時の期待と不安だらけの日々を思い起こさせるが、それでいて懐かしい気分にさせるメッセージ。
「なっち、憶えてる?デビューの時に横浜アリーナを満杯にするようなビックなアーティストになろうって言ったよね。」
1998年2月11日にモーニング娘。はデビューイベントを横浜アリーナで行った。しかし当時会場に集まったのはキャパ1万2千人の会場に対して、半数の6千人。
飯田のメッセージはこの時に決意した言葉を表したものだった。
そして彼女は満杯の会場を見渡して言った。
「いっぱいだよ、横浜アリーナ....。」
「やったね!」安倍も会場を見渡し答えた。
そして飯田が..,、モーニング娘。のメンバーが、最後に贈るメッセージ。
「ソロとしてカッコいいアーティストになってね。これからも良きライバルでいようね。」
飯田はそう伝えると、安倍に抱きついた。
リーダーであるため、いつもはシッカリしている所を見せなくてはいけない飯田だが、今日は昔のカオリに戻っていた。
飯田は安倍の言葉に耳を傾けて頷き、名残惜しそうに彼女から離れた。
モーニング娘。メンバーをバックに、安倍なつみはステージ中央に立った。そして、ファンに向けた最後で最後のメッセージを贈る。
「これからも安倍なつみ、そしてがんばり続ける大好きなモーニング娘を皆さん、応援してください。」
会場からは12000人の「なっちコール」が起こる。
安倍のメッセージを受け止めたファンのコールがいつまでも鳴り止まない。
そんなコールの中、矢口が次の曲を紹介する。
「紺野、辻ちゃんを含めた15人で歌うのはこの曲で最後になります。
聞いてください。......ふるさと。」
矢口の曲紹介と共に、なつかしいイントロがながれる。
安倍がメイン、コーラスをメンバーが担当した曲、ふるさと。
故郷の母を思い起こさせる、やわらかい、そして暖かい曲。
安倍は最後にこの曲を選んだ.....。
曲が終盤に差し掛かる頃、メンバーが安倍のそばに集まり、包容を交わす。
その時、加護にも異変が起きていた。おとといまで風邪で寝込んでいた彼女にとって、残り少ない体力を悲しみが奪っていった。
舞台でふらつく彼女を吉澤が心配そうに支えた。
歌い終わり、安倍が力強く声を出す。
「モーニング娘。でした!どうもありがとう!!」
そしてモーニング娘。メンバーは舞台裏へ戻っていった。
彼女達が舞台を去ると、再び会場からは「なっちコール」が起こる。
そんな声援を切り裂くように今回のハロプロMC、まことと稲葉貴子が現れた。舞台裏で泣いていたのか、稲葉の目は真っ赤であったし、声も震えていた。そんな中、ハロプロコンサート最後の曲『でっかい宇宙に愛がある』を歌うため、彼女達は再びハロプロメンバーをステージへ招く登場MCを行った。
登場の前に、辻が舞台に出てこられないが、ステージ袖で見守っていることをMCのまことから告げられた。そして今日の出演者が登場した。
メロン記念日、前田有紀、松浦亜弥、ココナッツ娘。カントリー娘。、そして後藤真希。「最後まで応援ありがとう。」そういう彼女の声は少し涙声に聞こえた。その後、中澤裕子が登場した時も出て来た彼女は涙目だった。
間違いなく、舞台裏で2人が号泣していたのが手に取るようにわかった。中澤は涙を隠すように、次の曲を歌うための指定位置に立った。
その後、キッズが紹介されてから再び、モーニング娘。が舞台にたった。あらわれた途端に大きな「なっちコール」が会場全体に響き渡る。メンバーもいっしょになってコールを送っている。
安倍はその声援に負けないくらい大きな声で叫ぶ。
「ラストナンバーだからみんな一緒に歌いましょうね」そして曲のイントロがながれる。また元気に歌いだすメンバーだったが、矢口だけ感極まってしまい、踊る事も歌うことも出来ない。するとそばにいた中澤が矢口を声とダンスで励ましていた。
そしてもう一人、加護も限界がきていた。序盤までステージにいた彼女。しかし、悲しみには勝てずに舞台を降りてしまった。
そんな大混乱中、曲は終り、順番にメンバーがはけていく。
最後舞台に飯田、安倍、矢口、中澤が残ったところで、また一際大きい「なっちコール」が起きる。この時、舞台裏ではハプニングが起きていた。加護がステージから降りてしまった事実を知ったまことが、その事をファンに伝えるため、ステージに再び上がろうとしてスタッフに止められたのだ。今日はDVD撮影が行われており、ここでまことに登場されてしまうと、編集が大変な事になってしまうと言う、スタッフの制止だった。しかし、ファンの気持ちを考えるといても立っても居られなくなったまことは、ステージへと飛び出す。
そして加護がステージに出てこなくなった事実と、今は元気にステージ袖に居るということを告げ、最後に最高!という言葉を残し舞台を去っていった。まことの優しい気持ちに感動した。
いきなりのまことの登場で、少し静まり返った会場をメンバーがまた盛り上げる。「なーち!、なーち!、なーち!」と。
その声援は地鳴りとなり、最寄の新横浜の駅まで響いたと言う。
そんな大声援に、彼女は答えた。
「ホントに皆...みんな、みんな、みんな、どうもありがとうございました!!」
これが今日のコンサートで安倍なつみが最後にファンへ贈った言葉、メッセージである。
再び起こる大声援の中、彼女は卒業へ向ってステージを降りていった......。
15話?最終回へ続く。
「なっち卒業おめでとう,,,。」飯田は泣くのをこらえながら言った。その言葉に対して同様に涙目であるが、明るく答える安倍。
「ありがとう、かおり。」
安倍と飯田はモーニング娘。結成当時からのオリジナルメンバー。
そんなメンバーだからこそ言えるメッセージが続く。
「なっちとはさ、ホントにオーディションからの付き合いで...なっちを初めて見たとき、『可愛い子だな..この子絶対オーディション受かるんだろうな。』と思ってた...。初めて一緒に飛行機に乗ったり、一緒に東京タワー登って、最初の頃一緒に暮らしていたから、スーパーの安売り行って家計を節約したりしたよね。」
飯田は、当時の期待と不安だらけの日々を思い起こさせるが、それでいて懐かしい気分にさせるメッセージ。
「なっち、憶えてる?デビューの時に横浜アリーナを満杯にするようなビックなアーティストになろうって言ったよね。」
1998年2月11日にモーニング娘。はデビューイベントを横浜アリーナで行った。しかし当時会場に集まったのはキャパ1万2千人の会場に対して、半数の6千人。
飯田のメッセージはこの時に決意した言葉を表したものだった。
そして彼女は満杯の会場を見渡して言った。
「いっぱいだよ、横浜アリーナ....。」
「やったね!」安倍も会場を見渡し答えた。
そして飯田が..,、モーニング娘。のメンバーが、最後に贈るメッセージ。
「ソロとしてカッコいいアーティストになってね。これからも良きライバルでいようね。」
飯田はそう伝えると、安倍に抱きついた。
リーダーであるため、いつもはシッカリしている所を見せなくてはいけない飯田だが、今日は昔のカオリに戻っていた。
飯田は安倍の言葉に耳を傾けて頷き、名残惜しそうに彼女から離れた。
モーニング娘。メンバーをバックに、安倍なつみはステージ中央に立った。そして、ファンに向けた最後で最後のメッセージを贈る。
「これからも安倍なつみ、そしてがんばり続ける大好きなモーニング娘を皆さん、応援してください。」
会場からは12000人の「なっちコール」が起こる。
安倍のメッセージを受け止めたファンのコールがいつまでも鳴り止まない。
そんなコールの中、矢口が次の曲を紹介する。
「紺野、辻ちゃんを含めた15人で歌うのはこの曲で最後になります。
聞いてください。......ふるさと。」
矢口の曲紹介と共に、なつかしいイントロがながれる。
安倍がメイン、コーラスをメンバーが担当した曲、ふるさと。
故郷の母を思い起こさせる、やわらかい、そして暖かい曲。
安倍は最後にこの曲を選んだ.....。
曲が終盤に差し掛かる頃、メンバーが安倍のそばに集まり、包容を交わす。
その時、加護にも異変が起きていた。おとといまで風邪で寝込んでいた彼女にとって、残り少ない体力を悲しみが奪っていった。
舞台でふらつく彼女を吉澤が心配そうに支えた。
歌い終わり、安倍が力強く声を出す。
「モーニング娘。でした!どうもありがとう!!」
そしてモーニング娘。メンバーは舞台裏へ戻っていった。
彼女達が舞台を去ると、再び会場からは「なっちコール」が起こる。
そんな声援を切り裂くように今回のハロプロMC、まことと稲葉貴子が現れた。舞台裏で泣いていたのか、稲葉の目は真っ赤であったし、声も震えていた。そんな中、ハロプロコンサート最後の曲『でっかい宇宙に愛がある』を歌うため、彼女達は再びハロプロメンバーをステージへ招く登場MCを行った。
登場の前に、辻が舞台に出てこられないが、ステージ袖で見守っていることをMCのまことから告げられた。そして今日の出演者が登場した。
メロン記念日、前田有紀、松浦亜弥、ココナッツ娘。カントリー娘。、そして後藤真希。「最後まで応援ありがとう。」そういう彼女の声は少し涙声に聞こえた。その後、中澤裕子が登場した時も出て来た彼女は涙目だった。
間違いなく、舞台裏で2人が号泣していたのが手に取るようにわかった。中澤は涙を隠すように、次の曲を歌うための指定位置に立った。
その後、キッズが紹介されてから再び、モーニング娘。が舞台にたった。あらわれた途端に大きな「なっちコール」が会場全体に響き渡る。メンバーもいっしょになってコールを送っている。
安倍はその声援に負けないくらい大きな声で叫ぶ。
「ラストナンバーだからみんな一緒に歌いましょうね」そして曲のイントロがながれる。また元気に歌いだすメンバーだったが、矢口だけ感極まってしまい、踊る事も歌うことも出来ない。するとそばにいた中澤が矢口を声とダンスで励ましていた。
そしてもう一人、加護も限界がきていた。序盤までステージにいた彼女。しかし、悲しみには勝てずに舞台を降りてしまった。
そんな大混乱中、曲は終り、順番にメンバーがはけていく。
最後舞台に飯田、安倍、矢口、中澤が残ったところで、また一際大きい「なっちコール」が起きる。この時、舞台裏ではハプニングが起きていた。加護がステージから降りてしまった事実を知ったまことが、その事をファンに伝えるため、ステージに再び上がろうとしてスタッフに止められたのだ。今日はDVD撮影が行われており、ここでまことに登場されてしまうと、編集が大変な事になってしまうと言う、スタッフの制止だった。しかし、ファンの気持ちを考えるといても立っても居られなくなったまことは、ステージへと飛び出す。
そして加護がステージに出てこなくなった事実と、今は元気にステージ袖に居るということを告げ、最後に最高!という言葉を残し舞台を去っていった。まことの優しい気持ちに感動した。
いきなりのまことの登場で、少し静まり返った会場をメンバーがまた盛り上げる。「なーち!、なーち!、なーち!」と。
その声援は地鳴りとなり、最寄の新横浜の駅まで響いたと言う。
そんな大声援に、彼女は答えた。
「ホントに皆...みんな、みんな、みんな、どうもありがとうございました!!」
これが今日のコンサートで安倍なつみが最後にファンへ贈った言葉、メッセージである。
再び起こる大声援の中、彼女は卒業へ向ってステージを降りていった......。
15話?最終回へ続く。
コメント