安倍なつみ モーニング娘。卒業コンサート その日横浜に雪が舞った,,,。 12話
2004年2月12日6期メンバーのトリを飾るのは藤本美貴。
普段の言動などで、冷静沈着なイメージがある彼女。
今日の表情からも精神状態が見えない。
しかし、安倍と向き合い、メッセージを伝えている彼女からは、明らかに動揺の様子が見られた。
「はい、え〜と 美貴はですね...」
一見、普段どおりの藤本の喋りに聞こえるが、彼女は安倍を目の前にして、明らかに動揺していた。
藤本以外のメンバーは、必ずメッセージの頭に『卒業おめでとう』という言葉を添えていたが、彼女は言わなかった。いや、言うのを忘れていたのだと思われる。
自分の想いを全て伝えようとするあまり、それが焦りとなって伝えるはずの言葉が抜けてしまったと思われる。藤本もモーニング娘。のメンバーである。
藤本美貴のメッセージは続く。
「最初入ったときに、なかなか楽しむキッカケが掴めなくて、あんまりお話が出来なかったんですけど...どんどん話すうちにすごく楽しくて、なんかな〜...なんだろな..いつも笑ってて、すごいなんか、どんどん安倍さんが大好きになっていったので、これからソロになっても頑張って下さい。そして、美貴の事を見ててください。」
藤本の目に涙は無かったが、表情は強張っていた。
そんな藤本に安倍は優しく声をかける。「がんばるんだよ。見てるからね。ありがとう。」
そう言うと、安倍は藤本を抱き寄せた。そして耳元へメッセージを伝える。
安倍からのメッセージを聞いている藤本の瞳から涙が零れ落ちた...。
新垣里沙はモーニング娘。が大好きで娘。に入った女の子である。
入る前はコンサートにもよく行っていて、生写真なども良く買っていたという。メンバーの中でも特に安倍の大ファンであった彼女。
まさかメンバーとして安倍の卒業を見送る事になるとは、人生は解らない。
会場のファンの気持ちを一番知っているのは、実は新垣ではないかと思う。
すでに泣いていた新垣、そんな彼女のメッセージ。
「安倍さん、ご卒業おめでとうございます。」
新垣の言葉に安倍は微笑みながら答えた。
「ありがとう!」
「安倍さんが大好きで!憧れて入ったモーニング娘。で、これからも...これからも頑張るので、いろいろまたアドバイスしてください。....大好きです!」
「ありがとう。」安倍は新垣の気持ちをしっかり受け止めて言葉を返す。そして新垣を抱きしめて、彼女だけへのメッセージを耳元へささやく。
大好きな安倍からのメッセージを黙って頷きながら聴き入る新垣がそこにいた。
「ご卒業おめでとうございます。」一際大きな声が会場に響き渡る。
高橋愛が安倍に送るメッセージ。
「安倍さんはとても強くて、すごく私も強くならないと思って、いっぱい勉強になるんですよ...。私も安倍さんに負けないくらい頑張りますから!はい、訛りも直しますから!」
安倍は笑いながら答える。「お互いにね!」
そして高橋は涙目で安倍を見つめ、「これからも安倍さんを応援し続けますから...娘。を愛し続けてください!!」
安倍は即答で答える。「うん、大好きよ!」
「大好き!!!」高橋はそう叫ぶと、安倍に飛びつく。
安倍も高橋を包み込むように抱きしめ、耳元へ言葉をささやく。
安倍に抱かれながら号泣する高橋。いつまでも高橋は安倍から離れようとはしなかった。彼女の最初で最後のわがままだったのかも知れない。
13話へ続く。
普段の言動などで、冷静沈着なイメージがある彼女。
今日の表情からも精神状態が見えない。
しかし、安倍と向き合い、メッセージを伝えている彼女からは、明らかに動揺の様子が見られた。
「はい、え〜と 美貴はですね...」
一見、普段どおりの藤本の喋りに聞こえるが、彼女は安倍を目の前にして、明らかに動揺していた。
藤本以外のメンバーは、必ずメッセージの頭に『卒業おめでとう』という言葉を添えていたが、彼女は言わなかった。いや、言うのを忘れていたのだと思われる。
自分の想いを全て伝えようとするあまり、それが焦りとなって伝えるはずの言葉が抜けてしまったと思われる。藤本もモーニング娘。のメンバーである。
藤本美貴のメッセージは続く。
「最初入ったときに、なかなか楽しむキッカケが掴めなくて、あんまりお話が出来なかったんですけど...どんどん話すうちにすごく楽しくて、なんかな〜...なんだろな..いつも笑ってて、すごいなんか、どんどん安倍さんが大好きになっていったので、これからソロになっても頑張って下さい。そして、美貴の事を見ててください。」
藤本の目に涙は無かったが、表情は強張っていた。
そんな藤本に安倍は優しく声をかける。「がんばるんだよ。見てるからね。ありがとう。」
そう言うと、安倍は藤本を抱き寄せた。そして耳元へメッセージを伝える。
安倍からのメッセージを聞いている藤本の瞳から涙が零れ落ちた...。
新垣里沙はモーニング娘。が大好きで娘。に入った女の子である。
入る前はコンサートにもよく行っていて、生写真なども良く買っていたという。メンバーの中でも特に安倍の大ファンであった彼女。
まさかメンバーとして安倍の卒業を見送る事になるとは、人生は解らない。
会場のファンの気持ちを一番知っているのは、実は新垣ではないかと思う。
すでに泣いていた新垣、そんな彼女のメッセージ。
「安倍さん、ご卒業おめでとうございます。」
新垣の言葉に安倍は微笑みながら答えた。
「ありがとう!」
「安倍さんが大好きで!憧れて入ったモーニング娘。で、これからも...これからも頑張るので、いろいろまたアドバイスしてください。....大好きです!」
「ありがとう。」安倍は新垣の気持ちをしっかり受け止めて言葉を返す。そして新垣を抱きしめて、彼女だけへのメッセージを耳元へささやく。
大好きな安倍からのメッセージを黙って頷きながら聴き入る新垣がそこにいた。
「ご卒業おめでとうございます。」一際大きな声が会場に響き渡る。
高橋愛が安倍に送るメッセージ。
「安倍さんはとても強くて、すごく私も強くならないと思って、いっぱい勉強になるんですよ...。私も安倍さんに負けないくらい頑張りますから!はい、訛りも直しますから!」
安倍は笑いながら答える。「お互いにね!」
そして高橋は涙目で安倍を見つめ、「これからも安倍さんを応援し続けますから...娘。を愛し続けてください!!」
安倍は即答で答える。「うん、大好きよ!」
「大好き!!!」高橋はそう叫ぶと、安倍に飛びつく。
安倍も高橋を包み込むように抱きしめ、耳元へ言葉をささやく。
安倍に抱かれながら号泣する高橋。いつまでも高橋は安倍から離れようとはしなかった。彼女の最初で最後のわがままだったのかも知れない。
13話へ続く。
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