安倍なつみ モーニング娘。卒業コンサート その日横浜に雪が舞った...。 11話
2004年2月11日飯田圭織は手紙を渡すと、メンバーが並ぶ列の最後尾へ向った。と同時に田中れいなが安倍の前に立った。
田中の表情は少し強張っているように見えた。トップバッターと言う事で少し緊張してるのかも知れない。
そんな表情のまま彼女は想いを伝える。
「安倍さん、卒業おめでとうございます。」
その言葉を安倍は最高の笑顔で受け止め、言葉を返す。
「ありがとう。」
その言葉を聞き、少し表情が和らぐ田中。彼女のメッセージは続く。
「車の中で二人で話した時に、がんばっている田中が好き!と言ってくれた事がすごい思い出に残ってて、すごい、もっと!もっと!がんばろうと思いました。これからも、いっぱい見守っててください。」
田中はモーニング娘。最年少とは思えないほど、しっかりとした口調で泣かないでメッセージを伝えた。
安倍は真剣な表情になり、「ちゃんと自信持ってがんばるんだよ。」と言葉をかけた。
握手をし、去ろうとした田中を安倍は抱きしめた。そして耳元で何かささやく....。マイクを通さないで、安倍から田中だけへのメッセージが送られた。その言葉を聞いた瞬間、田中の目から大粒の涙がこぼれた。安倍がどんなメッセージを田中に送ったのか、ステージの二人以外知る者はいない。しかし、田中の感涙の表情を見れば、どれだけ素晴らしい言葉が送られたのか想像できる。
安倍から離れても、田中は肩を震わせうつむき泣いていた。
続いては、道重さゆみが安倍にメッセージを伝える。
「安倍さん、卒業おめでとうございます。私は安倍さんの笑顔が大好きです! だから!これからも、ずっと笑顔でいてください..。」
道重のメッセージを満面の笑みで聞いていた安倍は、やさしく言葉を返す。「重さんの笑顔もかわいいよ。」
その言葉を聞き、道重の表情は崩れ、泣き出す。
しかし、安倍に想いを伝えたいと言う気持ちが、声になる。
「こ...今度、一緒にプリクラとって下さい....。」
いっぱい伝えたい言葉があったのかもしれない。しかし、今日はここまでが精一杯だった。
「うん、撮りましょうね。」道重の想いを受け取った安倍の目にも涙が溢れて、声も上ずっていた。
そして、田中の時と同様に道重とも抱き合い、彼女の耳元へ、安倍から道重へだけのメッセージを送った。
亀井絵里はすでに泣いていた。しかし、安倍へメッセージを伝えるため、必死に喋りだす。
「安倍さん、卒業おめでとうございます。 .....安倍さんには....本当にいろんな事を教えてもらったし、...怒られたし、...でもいっぱい褒めてもらえたし...いろいろ話も出来たし...。」
亀井と安倍は同じさくら組であった。さくら組メンバー唯一の新人6期メンバーという事で、他の6期メンバーと比較しても、一緒にいる時間が長かった。卒業を控えていた安倍は亀井に早く一人前になって欲しいと願い、時に厳しく、時に優しく指導した。
彼女のメッセージは続く。
「今度、安倍さんがジャージを買いに行く時、一緒に絵里も連れてってください。」
安倍は彼女のメッセージに対し、「はい....。」と優しく頷いた。
そして彼女を抱きしめ、皆と同じ様に耳元に安倍から亀井だけへのメッセージを伝えた。
12話へ続く。
田中の表情は少し強張っているように見えた。トップバッターと言う事で少し緊張してるのかも知れない。
そんな表情のまま彼女は想いを伝える。
「安倍さん、卒業おめでとうございます。」
その言葉を安倍は最高の笑顔で受け止め、言葉を返す。
「ありがとう。」
その言葉を聞き、少し表情が和らぐ田中。彼女のメッセージは続く。
「車の中で二人で話した時に、がんばっている田中が好き!と言ってくれた事がすごい思い出に残ってて、すごい、もっと!もっと!がんばろうと思いました。これからも、いっぱい見守っててください。」
田中はモーニング娘。最年少とは思えないほど、しっかりとした口調で泣かないでメッセージを伝えた。
安倍は真剣な表情になり、「ちゃんと自信持ってがんばるんだよ。」と言葉をかけた。
握手をし、去ろうとした田中を安倍は抱きしめた。そして耳元で何かささやく....。マイクを通さないで、安倍から田中だけへのメッセージが送られた。その言葉を聞いた瞬間、田中の目から大粒の涙がこぼれた。安倍がどんなメッセージを田中に送ったのか、ステージの二人以外知る者はいない。しかし、田中の感涙の表情を見れば、どれだけ素晴らしい言葉が送られたのか想像できる。
安倍から離れても、田中は肩を震わせうつむき泣いていた。
続いては、道重さゆみが安倍にメッセージを伝える。
「安倍さん、卒業おめでとうございます。私は安倍さんの笑顔が大好きです! だから!これからも、ずっと笑顔でいてください..。」
道重のメッセージを満面の笑みで聞いていた安倍は、やさしく言葉を返す。「重さんの笑顔もかわいいよ。」
その言葉を聞き、道重の表情は崩れ、泣き出す。
しかし、安倍に想いを伝えたいと言う気持ちが、声になる。
「こ...今度、一緒にプリクラとって下さい....。」
いっぱい伝えたい言葉があったのかもしれない。しかし、今日はここまでが精一杯だった。
「うん、撮りましょうね。」道重の想いを受け取った安倍の目にも涙が溢れて、声も上ずっていた。
そして、田中の時と同様に道重とも抱き合い、彼女の耳元へ、安倍から道重へだけのメッセージを送った。
亀井絵里はすでに泣いていた。しかし、安倍へメッセージを伝えるため、必死に喋りだす。
「安倍さん、卒業おめでとうございます。 .....安倍さんには....本当にいろんな事を教えてもらったし、...怒られたし、...でもいっぱい褒めてもらえたし...いろいろ話も出来たし...。」
亀井と安倍は同じさくら組であった。さくら組メンバー唯一の新人6期メンバーという事で、他の6期メンバーと比較しても、一緒にいる時間が長かった。卒業を控えていた安倍は亀井に早く一人前になって欲しいと願い、時に厳しく、時に優しく指導した。
彼女のメッセージは続く。
「今度、安倍さんがジャージを買いに行く時、一緒に絵里も連れてってください。」
安倍は彼女のメッセージに対し、「はい....。」と優しく頷いた。
そして彼女を抱きしめ、皆と同じ様に耳元に安倍から亀井だけへのメッセージを伝えた。
12話へ続く。
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