卒業発表直後は、各ホームページなどで議論を交わしていたファンも、時間の流れと共にその話題にあまり触れなくなった。いや、日々卒業へ向かって時間が経過している現実を隠そうとしてたのかもしれない。しかし、年が明けると各テレビ局は挙って安倍の卒業特集番組を放送し始め、ファンを現実へと引き戻していった。
番組では、彼女の涙を誘う番組構成をしていたが、安倍の目頭が熱くなる場面が見られても、決して泣いている映像は見る事は無かった。
なっちは強かった、いや必死になって堪えていた。自分自身が泣いてしまうと、他のメンバーにそれが伝わり、皆が泣き出してしまうのを彼女はわかっていた。笑顔で卒業したい!彼女の決意が映像に表れていた。
彼女の卒業が近づくにつれ、ファンの間でも最高の卒業式にすべく、インターネットを通じて準備が始っていた。北海道出身の彼女のため、当日アンコールで登場したら、その瞬間今まで色とりどりだったサイリューム、ペンライトをすべて白くしよう。辺り一面を雪景色にしようという企画が進んでいた。
そして、1月25日日曜日当日の朝を迎えた。そう、安倍なつみがモーニング娘。として最後のコンサートの日。その日、昨日までの曇り空が嘘みたいに全国的に晴れ渡っていた。
3話へ続く。
番組では、彼女の涙を誘う番組構成をしていたが、安倍の目頭が熱くなる場面が見られても、決して泣いている映像は見る事は無かった。
なっちは強かった、いや必死になって堪えていた。自分自身が泣いてしまうと、他のメンバーにそれが伝わり、皆が泣き出してしまうのを彼女はわかっていた。笑顔で卒業したい!彼女の決意が映像に表れていた。
彼女の卒業が近づくにつれ、ファンの間でも最高の卒業式にすべく、インターネットを通じて準備が始っていた。北海道出身の彼女のため、当日アンコールで登場したら、その瞬間今まで色とりどりだったサイリューム、ペンライトをすべて白くしよう。辺り一面を雪景色にしようという企画が進んでいた。
そして、1月25日日曜日当日の朝を迎えた。そう、安倍なつみがモーニング娘。として最後のコンサートの日。その日、昨日までの曇り空が嘘みたいに全国的に晴れ渡っていた。
3話へ続く。
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