其の五十九 悪徳商法 について語ります。?
2003年7月8日私が後ろを振り返ると、色黒で背の高い男が立っていた。笑顔で私に軽く会釈する。その男は、別のテーブルで別の商談をしていたようだった。しかし、ここのテーブルの商談が暗礁に乗り上げているのを見て、助け舟を出すために近づいてきたのだ。そう、この男も仲間である。今日、この喫茶店には男の仲間が数名いるみたいだった。
色黒の男は私が最初に話していた小太りの男に聞いた。「どうしたの?話解ってもらえてないの?」
小太りの男は苦笑いを浮かべながら頷く。
すると色黒の男は私の方を向きなおし、「この話は君にとってチャンスだと思うよ。僕らと一緒にやろうよ。自由な時間に仕事をすればいいのだし、巧くいけば、なにもしなくてもお金が儲かるから最高だよ。」さっきまで話をしていた小太りの男とは違い、落ち着いた静かな口調でありながら、その言葉には凄みも感じた。
しかし、一度言った事は曲げない頑固な性格な私。
男たちが何を言おうと、考えを変える気はもう無かった。「私は今の会社で地道にやってきます。」私は男たちに引導を渡すつもりでこの言葉を言った。
この言葉を言った後、色黒の男はその場から立ち去り、小太りの男は私に聞こえるような大きなため息をついた。
しばらく静かな時が流れた。
数分続いた静寂を破ったのは喫茶店の定員であった。「お水お注ぎします。」飲食店で店員がこの行為をする時は「早く帰れ」と無言の抗議をしているのだと聞いた事がある。
その静寂が破られた時、小太りの男が口を開く。
「残念だったよ。君と友達になれなくて。」
私は全然残念でもなかった。
男は続けて言った。「しかし、これだけは言っておく。今日、君を紹介した友達は巻き込むなよ!彼は私達とこれから一緒にやっていく仲間なんだから。」こう言うと、男は私をキッと睨みつけた。
「わかりました。」私はその場から早く立ち去りたいと思い、男の言う事にただ頷いていた。内心は怒り心頭だった。店内の閉店を告げる音楽とともに私と友人は店を後にした。もちろん、男たちには目線は合わさなかった。
友人の車に乗り込むと友人は私に謝ってきた。
別に気にしてないよと、私は答えた。
そして別れ際に「あの商売続けると、友達無くすよ。」と彼にいって別れた。
家に帰ると、時刻は12時をまわっていた。
ひどく疲れた一日であった。
次の日、昨日会った友人から電話があった。
彼もあの商売から手を切ったという電話であった。
後日、地元のニュースでこの業者が摘発さてたことが流れていた。この時、あの商売が「ねずみ講」というものだったと知った。
終り。
明日は 松浦亜弥テレホンショッキング初登場なのでその事について語ります。
色黒の男は私が最初に話していた小太りの男に聞いた。「どうしたの?話解ってもらえてないの?」
小太りの男は苦笑いを浮かべながら頷く。
すると色黒の男は私の方を向きなおし、「この話は君にとってチャンスだと思うよ。僕らと一緒にやろうよ。自由な時間に仕事をすればいいのだし、巧くいけば、なにもしなくてもお金が儲かるから最高だよ。」さっきまで話をしていた小太りの男とは違い、落ち着いた静かな口調でありながら、その言葉には凄みも感じた。
しかし、一度言った事は曲げない頑固な性格な私。
男たちが何を言おうと、考えを変える気はもう無かった。「私は今の会社で地道にやってきます。」私は男たちに引導を渡すつもりでこの言葉を言った。
この言葉を言った後、色黒の男はその場から立ち去り、小太りの男は私に聞こえるような大きなため息をついた。
しばらく静かな時が流れた。
数分続いた静寂を破ったのは喫茶店の定員であった。「お水お注ぎします。」飲食店で店員がこの行為をする時は「早く帰れ」と無言の抗議をしているのだと聞いた事がある。
その静寂が破られた時、小太りの男が口を開く。
「残念だったよ。君と友達になれなくて。」
私は全然残念でもなかった。
男は続けて言った。「しかし、これだけは言っておく。今日、君を紹介した友達は巻き込むなよ!彼は私達とこれから一緒にやっていく仲間なんだから。」こう言うと、男は私をキッと睨みつけた。
「わかりました。」私はその場から早く立ち去りたいと思い、男の言う事にただ頷いていた。内心は怒り心頭だった。店内の閉店を告げる音楽とともに私と友人は店を後にした。もちろん、男たちには目線は合わさなかった。
友人の車に乗り込むと友人は私に謝ってきた。
別に気にしてないよと、私は答えた。
そして別れ際に「あの商売続けると、友達無くすよ。」と彼にいって別れた。
家に帰ると、時刻は12時をまわっていた。
ひどく疲れた一日であった。
次の日、昨日会った友人から電話があった。
彼もあの商売から手を切ったという電話であった。
後日、地元のニュースでこの業者が摘発さてたことが流れていた。この時、あの商売が「ねずみ講」というものだったと知った。
終り。
明日は 松浦亜弥テレホンショッキング初登場なのでその事について語ります。
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