其の五十六 悪徳商法 について語ります。?
2003年7月5日「いい話あるよ。」男は言った。
立て続けに、「例えば自分が都合のいい時間に仕事をして、お金が手に入る。しかもその後は黙っていてもお金が入ってくる状況になる。そんな商売私達はやってるんだ。」男はまくし立てるように喋りだした。
勢いにおされ私はただ聞いて頷くのみであった。
「俺も昔サラリーマンやってたけど、今の方が収入的にも時間的にも余裕があるよ。」そういうと男は一枚の紙に図を書き始めた。トーナメント表みたいな図。いわゆる「ねずみ講」の説明である。
そう言った事を理解している現在ならその時点で可笑しいと思い、席を立つことも出来たが、若かった私にはとても新しい商売に見えた。
男の説明は続く。
「君が友達一人紹介すると、紹介された友達はまた誰か友達を見つけ紹介する。そうすることにより、君を頂点にして末広がりにシステムが出来上がる。君は最初に数人を紹介してくれるだけで、後は自動的にお金が入ってくるよ。」
そう言うと男は手元にあったカバンから手のひらサイズ大の物を取り出した。
「これが俺たちが売っていく商品なんだ。低周波マッサージ器なんだけど、俺も買ってお爺ちゃんにあげたらすごくよろこんで使ってくれてる物なんだ。」
すると男は話を少し止めて、
「どうかなここまでの話解ってくれた?」
一転して静かな口調で私に聞いてきた。
正直ほとんどこの男の言いたい事を理解してなかった私は「ええ、まあ・・」と言葉を濁すしか無かった。
男は私の表情を見て悟ったのか、「まあ、解りやすく言えば、君が友達を紹介してくれるだけで君は今後黙っていても収入を得る事が出来るシステム、新しい商売なんだ。」今、落ち着いて聞いてみると滅茶苦茶無理がある話なんだけれど、その時私はかなりその場の雰囲気に飲まれていた。
「どう?俺たちと一緒にこの商売、やってこうよ!」男はたたみ掛ける様に言った。
その場の雰囲気、今の自分の仕事の不満そして、その勢いに押されて、私は男の言葉に頷いた。
「はい、やります。」
時刻は午後9時を少しまわっていた。
続きは明後日書きます。
今日175Rのライブなので明日はライブレポートです。
立て続けに、「例えば自分が都合のいい時間に仕事をして、お金が手に入る。しかもその後は黙っていてもお金が入ってくる状況になる。そんな商売私達はやってるんだ。」男はまくし立てるように喋りだした。
勢いにおされ私はただ聞いて頷くのみであった。
「俺も昔サラリーマンやってたけど、今の方が収入的にも時間的にも余裕があるよ。」そういうと男は一枚の紙に図を書き始めた。トーナメント表みたいな図。いわゆる「ねずみ講」の説明である。
そう言った事を理解している現在ならその時点で可笑しいと思い、席を立つことも出来たが、若かった私にはとても新しい商売に見えた。
男の説明は続く。
「君が友達一人紹介すると、紹介された友達はまた誰か友達を見つけ紹介する。そうすることにより、君を頂点にして末広がりにシステムが出来上がる。君は最初に数人を紹介してくれるだけで、後は自動的にお金が入ってくるよ。」
そう言うと男は手元にあったカバンから手のひらサイズ大の物を取り出した。
「これが俺たちが売っていく商品なんだ。低周波マッサージ器なんだけど、俺も買ってお爺ちゃんにあげたらすごくよろこんで使ってくれてる物なんだ。」
すると男は話を少し止めて、
「どうかなここまでの話解ってくれた?」
一転して静かな口調で私に聞いてきた。
正直ほとんどこの男の言いたい事を理解してなかった私は「ええ、まあ・・」と言葉を濁すしか無かった。
男は私の表情を見て悟ったのか、「まあ、解りやすく言えば、君が友達を紹介してくれるだけで君は今後黙っていても収入を得る事が出来るシステム、新しい商売なんだ。」今、落ち着いて聞いてみると滅茶苦茶無理がある話なんだけれど、その時私はかなりその場の雰囲気に飲まれていた。
「どう?俺たちと一緒にこの商売、やってこうよ!」男はたたみ掛ける様に言った。
その場の雰囲気、今の自分の仕事の不満そして、その勢いに押されて、私は男の言葉に頷いた。
「はい、やります。」
時刻は午後9時を少しまわっていた。
続きは明後日書きます。
今日175Rのライブなので明日はライブレポートです。
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