卒業旅行を歌い終え、昼公演でも行った
新メンバーの紹介へと入っていった。
新メンバーを紹介しているのは、自分から今回この役を買って出た保田である。
彼女はモーニング娘。としての最後の大仕事を無難にこなす。
新メンバーの4人は、少し緊張した面持ちでステージに立つ。そして一人一人挨拶を行なった。
藤本のところでは一際大きな声援が飛ぶ。

4期、5期の時もそうだった。
私は、新メンバーが入ってくる時いつも戸惑う。素直に受け入れたくない自分がいる。今回もそうである。
しかし、それも時間が解決してくれるだろう。
5期の高橋の様に、新メンバーの中で抜け出すのは誰だろう?
モーニング娘。は、そうやって新しい進化をしていくグループである。

そしてアンコール2曲目、16人編成で歌うのは最初で最後になる「Dow It! Now」を歌う。
通常プログラムではこの曲がラストナンバーである。しかし、今日のライブはこの歌では終わらない事を会場全ての人は感じていた。今日のライブを締めくくるのは、この曲ではないのだ。
Dow It!Nowを歌い終えると、メンバーは保田の周りに集まりだした。これから彼女にメンバーが一人づつ言葉を送るために。
まずは新メンバーの藤本。
「これからモーニング娘。のメンバーとしてしっかり頑張っていくのでよろしくお願いします。」
デビューしたばかりの彼女だが、実は石川梨華と同学年である。モーニング娘。に入ったばかりではあるが、早々と「お姉さんグループ」への加入が決まりである。
田中れいな
「今度かっこいいダンスを教えてください。」
道重さゆみ
「一緒にお弁当を食べてください。」
亀井絵里
「一緒に遊園地に行ってください。」
藤本以外、保田とほとんど接点がない新メンバーにお別れの言葉が必要だったかどうか・・・・。
そして、紺野あさみ。
彼女はすでに泣いていた。保田がそっと彼女の頭をなでる。震える声を絞り出すように、「保田さんみたいに後輩から尊敬されるような先輩になります。」
小川麻琴。涙で顔をクシャクシャにしながら、
「困った時にいろいろアドバイスしてくれてありがとう。2人でデートしましょう。」
高橋愛。彼女は用意していた言葉を最後まで言えなかった。言葉の途中で泣き崩れてしまったからだ。
「本当にありがとう。」高橋の保田への思いはこの言葉に全て詰まっていた。
新垣里沙。涙声で「温泉旅行一緒に行きましょう。」
最年少の新垣。もう少し時間があれば、もっと本心で甘える事も出来たはず。
そして加護亜依。「ケメちゃん、あのぅ、たぶん、無理だとは思うんですけど、・・・卒業しないでほしい・・・。」
彼女のコメントは娘。を含めた会場にいる全ての人たちの思いであった。


その時、私はその光景をスタンドの上から見ていた。ライブの最中、私の後ろの席の男は五月蝿かった。保田のファンらしく、ライブが始まる前からコールを送り続けていた。そして卒業式、加護の言葉の所で、彼の声は涙声へと変わった。最初は彼の事をウザく感じていた私も、「加護ちゃん、オレもそう思うよ。」と叫んでいた彼の言葉に親近感を覚えると同時に会場の一体感をこの時感じた。


保田へ送る言葉は続く。
吉澤ひとみ。「圭ちゃんが大好きです。」彼女の目に涙はない。悔しくて泣いた彼女を見た事はあるが、悲しくて泣いた彼女は見た事は最近無い。(中澤の卒業の時泣いたけど。)
彼女はいつでも笑顔である。その笑顔に保田は助けられたのだと思う。
辻希美。「悩み事ばっかり聞いてもらったけど、今度は!のんが、悩み事きいてあげる。」甘えん坊の辻。メッセージを言い終えると彼女はしがみ付くように保田に抱きついた。


続きは明日の日記で。
寝ます。

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