其の十八 5.5保田圭モーニング娘。卒業ライブについて語ります。完全版?
2003年5月28日そしてオープニング。私はペンライトを準備する。
先っぽがレンズになっていて光る、緑のペンライトである。そのペンライト2本を手に握り立ち上がる。オープニングはメンバー紹介に入り、保田の所で一際大きな声援が飛ぶ。
その時舞台裏では、寂しさを紛らわせるためか、保田にふざけて抱きついている加護、その傍らで今日になって保田が卒業していく事を実感したのか悲しそうな表情を浮かべる辻、そして緊張を隠しながらメンバーには笑顔をふりまく保田の姿があった。
そして保田圭にとってモーニング娘。の最後のシングルとなった、「AS FOR ONE DAY」でライブは始まりを告げた。
1曲目「AS FOR ONE DAY」、この曲からエンジン全開!ペンライトを振る手にも歌の合間に入れるコールにもいつも以上に力が入る。
そしてライブは一時中断、MCが始る。
ここでも保田の所では一際大きな声援が起こる。彼女はその声援に笑顔でこたえる。しかし、彼女にはその日迫り来る寂しさの他にもう一つ、戦わねばならないものがあった。彼女は怪我をしていた。
「強気で行こうぜ!」を歌い終えた彼女は舞台裏へ行き、コールドスプレーを足に吹きかける。スタッフが心配して声を掛けるが、彼女の答えは決まって「大丈夫!」。保田は着替えを済ませ、次のステージへ向かった。
基本的にモーニング娘。のライブで休むところは無い。ずっと立ちっぱなしである。しかし、唯一休憩するタイミングが在るとすれば、それは、ゲストが歌う所である。
今回のツアーでは「ココナッツ娘。」と「カントリー娘。」。ココナッツ娘。に至ってはシャ乱Qのヒットナンバー「ズルイ女」を英語で歌っていた。会場の少し微妙な雰囲気を感じた。
しかし、モーニング娘。のライブに来ている人の良い所は、どんな無名の歌手が登場しようとも、ほとんどの人は座らずにクラップやコールを送る。
私も負けずにココナッツ娘。、カントリー娘。に声援を送った。
ライブはゲストが歌った後、プッチモニ、ミニモニ。が登場し盛り上がったところで中盤に差し掛かってた。私は足元に置いていたスポーツ飲料のペットボトルを取ると、一気に飲み干し後半に備えた。
ライブ後半のスタートは、モーニング娘。初のミリオンヒットを達成した曲、「LOVEマシーン」で幕が上がる。この曲のノリは、誰でも知っている。
が故に一昔のライブはこの曲で盛り上がりのピークを迎えたのだが、今は違う。この曲よりももっとライブに来た人たちが激しくノリまくる曲がこの後、控えている。
私は目に焼き付けていた。
このライブが終われば、圭ちゃんがいるモーニング娘。の姿は見られなくなる。
いつも全力でライブにぶつかって行く彼女が見られなくなる。つらいな・・・。改めて実感した。
そしてライブは終盤、今モーニング娘。で一番盛り上がるナンバー、「ザ☆ピ〜ス!」そして「ここにいるぜぇ!」会場は揺れていた。飛び跳ね、コールを送り、一緒に歌い、そして踊る。
そこでライブは一時終了。
アンコールが始る。
勿論、圭ちゃんコールになった。
私は疲労した体に鞭を打ち、一緒になってコールを送っていた。
しばらく圭ちゃんコールを送っていると、スタンドの一部が一瞬暗くなって、しばらくすると1色の光があらわれた。 赤である。
その時気が付いた。あの計画が今、進行している事を。それから瞬く間に、カラフルな光が彷徨っていた会場は、1色の光で照らされる。
会場一面が、赤に染まった。
赤く染まったのはライブに来た人たちが持ってきたサイリュウムだけではなく、ステージに設置されている照明もが赤く照らされたのである。
昼の公演では照明が赤に光る事はなかったのに。
ライブスタッフが、この企画がある事をネットで知り、この瞬間会場と一体になろうと調整してくれたのだろうと思う。
慌てて私もサイリュウムを準備した。
会場一面の赤。なんとも言えない位幻想的な景色、感動した。企画は大成功である。
アンコールに答えてモーニング娘。がステージへ戻ってきた。そして最初に飯田が気が付いた。会場一面の赤い光景に。保田も気が付くと同時に涙汲む。
「圭ちゃん赤好きなんだよね。」矢口が声を掛ける。
「みんなの愛がいっぱいだよ。」飯田がこの企画の真意を完璧な一言で表現する。
そしてアンコール前のMC、安倍は赤のサイリュウムの感激からか、感極まって中々言葉が出てこない。モーニング娘。の精神的支柱の彼女が取り乱すなんて珍しかった。
そんな中、卒業旅行のイントロが流れる。
卒業旅行のレコーディングは涙の中で行なわれた。
この卒業旅行は、今年の正月休みに、矢口、石川、保田そしてその家族で出掛けた温泉旅行が元となっている曲である。矢口はその旅行の様子をメールでつんくに送った。つんくはそれを参考に曲を完成させたのである。その後、出来上がったデモテープを聞き、彼女達は感激のあまり泣いてしまったという。人を感動させる歌を作る事が出来る「つんく」は、やはり天才である。
卒業旅行を歌うモーニング娘。その輪の中にいる保田圭。「よい仲間だ。」本当にそう思う。
続きは明日の日記にて書きます。
シャッフル発表されましたね。
この事については週末の日記にて語りたいと思います。
先っぽがレンズになっていて光る、緑のペンライトである。そのペンライト2本を手に握り立ち上がる。オープニングはメンバー紹介に入り、保田の所で一際大きな声援が飛ぶ。
その時舞台裏では、寂しさを紛らわせるためか、保田にふざけて抱きついている加護、その傍らで今日になって保田が卒業していく事を実感したのか悲しそうな表情を浮かべる辻、そして緊張を隠しながらメンバーには笑顔をふりまく保田の姿があった。
そして保田圭にとってモーニング娘。の最後のシングルとなった、「AS FOR ONE DAY」でライブは始まりを告げた。
1曲目「AS FOR ONE DAY」、この曲からエンジン全開!ペンライトを振る手にも歌の合間に入れるコールにもいつも以上に力が入る。
そしてライブは一時中断、MCが始る。
ここでも保田の所では一際大きな声援が起こる。彼女はその声援に笑顔でこたえる。しかし、彼女にはその日迫り来る寂しさの他にもう一つ、戦わねばならないものがあった。彼女は怪我をしていた。
「強気で行こうぜ!」を歌い終えた彼女は舞台裏へ行き、コールドスプレーを足に吹きかける。スタッフが心配して声を掛けるが、彼女の答えは決まって「大丈夫!」。保田は着替えを済ませ、次のステージへ向かった。
基本的にモーニング娘。のライブで休むところは無い。ずっと立ちっぱなしである。しかし、唯一休憩するタイミングが在るとすれば、それは、ゲストが歌う所である。
今回のツアーでは「ココナッツ娘。」と「カントリー娘。」。ココナッツ娘。に至ってはシャ乱Qのヒットナンバー「ズルイ女」を英語で歌っていた。会場の少し微妙な雰囲気を感じた。
しかし、モーニング娘。のライブに来ている人の良い所は、どんな無名の歌手が登場しようとも、ほとんどの人は座らずにクラップやコールを送る。
私も負けずにココナッツ娘。、カントリー娘。に声援を送った。
ライブはゲストが歌った後、プッチモニ、ミニモニ。が登場し盛り上がったところで中盤に差し掛かってた。私は足元に置いていたスポーツ飲料のペットボトルを取ると、一気に飲み干し後半に備えた。
ライブ後半のスタートは、モーニング娘。初のミリオンヒットを達成した曲、「LOVEマシーン」で幕が上がる。この曲のノリは、誰でも知っている。
が故に一昔のライブはこの曲で盛り上がりのピークを迎えたのだが、今は違う。この曲よりももっとライブに来た人たちが激しくノリまくる曲がこの後、控えている。
私は目に焼き付けていた。
このライブが終われば、圭ちゃんがいるモーニング娘。の姿は見られなくなる。
いつも全力でライブにぶつかって行く彼女が見られなくなる。つらいな・・・。改めて実感した。
そしてライブは終盤、今モーニング娘。で一番盛り上がるナンバー、「ザ☆ピ〜ス!」そして「ここにいるぜぇ!」会場は揺れていた。飛び跳ね、コールを送り、一緒に歌い、そして踊る。
そこでライブは一時終了。
アンコールが始る。
勿論、圭ちゃんコールになった。
私は疲労した体に鞭を打ち、一緒になってコールを送っていた。
しばらく圭ちゃんコールを送っていると、スタンドの一部が一瞬暗くなって、しばらくすると1色の光があらわれた。 赤である。
その時気が付いた。あの計画が今、進行している事を。それから瞬く間に、カラフルな光が彷徨っていた会場は、1色の光で照らされる。
会場一面が、赤に染まった。
赤く染まったのはライブに来た人たちが持ってきたサイリュウムだけではなく、ステージに設置されている照明もが赤く照らされたのである。
昼の公演では照明が赤に光る事はなかったのに。
ライブスタッフが、この企画がある事をネットで知り、この瞬間会場と一体になろうと調整してくれたのだろうと思う。
慌てて私もサイリュウムを準備した。
会場一面の赤。なんとも言えない位幻想的な景色、感動した。企画は大成功である。
アンコールに答えてモーニング娘。がステージへ戻ってきた。そして最初に飯田が気が付いた。会場一面の赤い光景に。保田も気が付くと同時に涙汲む。
「圭ちゃん赤好きなんだよね。」矢口が声を掛ける。
「みんなの愛がいっぱいだよ。」飯田がこの企画の真意を完璧な一言で表現する。
そしてアンコール前のMC、安倍は赤のサイリュウムの感激からか、感極まって中々言葉が出てこない。モーニング娘。の精神的支柱の彼女が取り乱すなんて珍しかった。
そんな中、卒業旅行のイントロが流れる。
卒業旅行のレコーディングは涙の中で行なわれた。
この卒業旅行は、今年の正月休みに、矢口、石川、保田そしてその家族で出掛けた温泉旅行が元となっている曲である。矢口はその旅行の様子をメールでつんくに送った。つんくはそれを参考に曲を完成させたのである。その後、出来上がったデモテープを聞き、彼女達は感激のあまり泣いてしまったという。人を感動させる歌を作る事が出来る「つんく」は、やはり天才である。
卒業旅行を歌うモーニング娘。その輪の中にいる保田圭。「よい仲間だ。」本当にそう思う。
続きは明日の日記にて書きます。
シャッフル発表されましたね。
この事については週末の日記にて語りたいと思います。
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